2018-01-01から1年間の記事一覧
前回記事では、この世界の成り立ちについての根源を問うたとしても、それは意味のないことであるというようなことを述べた。それはそのまま、私達がこの世界に生まれついたということ自体が無意味であるということである。私達はなぜ生まれてきたのだなどと…
前回記事では、この世界の成り立ちについての根源を問うたとしても、それは意味のないことであるというようなことを述べた。それはそのまま、私達がこの世界に生まれついたということ自体が無意味であるということである。私達はなぜ生まれてきたのだなどと…
私達はなぜか疑問を持つ。なぜかどのようなことについても理由があると信じている。だからつい問うてしまう。「なぜ世界はこのようなのだろう?」とか「なぜ私はここにいるのだろう?」とか‥‥。 問題は、そのような問いに対して、どういう回答を期待している…
私達はなぜか疑問を持つ。なぜかどのようなことについても理由があると信じている。だからつい問うてしまう。「なぜ世界はこのようなのだろう?」とか「なぜ私はここにいるのだろう?」とか‥‥。 問題は、そのような問いに対して、どういう回答を期待している…
ある人に、「我々の世界は無矛盾な世界ではなく、矛盾のある世界であると考えれば、すべての謎(アポリア)が解消される、という考えはどう思われますか?」と問われた。 私は「その矛盾と言うのはどういう意味ですか?」と問い返したのだが、どうも要領を得な…
ある人に、「我々の世界は無矛盾な世界ではなく、矛盾のある世界であると考えれば、すべての謎(アポリア)が解消される、という考えはどう思われますか?」と問われた。 私は「その矛盾と言うのはどういう意味ですか?」と問い返したのだが、どうも要領を得な…
取り立てて目くじら立てるほどのことではないのかもしれないが、気になるものは気になる。個人が「今年のイブイブは金曜日だね」などという分には特段何も言う気はない。しかし、「今年の有馬記念はイブのイブ」などとテレビで大々的にやっているのは如何な…
取り立てて目くじら立てるほどのことではないのかもしれないが、気になるものは気になる。個人が「今年のイブイブは金曜日だね」などという分には特段何も言う気はない。しかし、「今年の有馬記念はイブのイブ」などとテレビで大々的にやっているのは如何な…
絶対善などというものがもしあったとしたら、たぶんそれはつまらないものだろうと思う。ミツバチや蟻の世界ではそれが実現していると言って良い。彼らの行動は一貫して群れ(公)の為である。女王バチはひたすら卵を産み続け、働きバチひたすら蜜を集め、ひ…
絶対善などというものがもしあったとしたら、たぶんそれはつまらないものだろうと思う。ミツバチや蟻の世界ではそれが実現していると言って良い。彼らの行動は一貫して群れ(公)の為である。女王バチはひたすら卵を産み続け、働きバチひたすら蜜を集め、ひ…
録画しておいた「100分de名著 エチカ」の一回目を視聴した。 それによると、スピノザは汎神論を唱えていたのだという。神は絶対的で、無限で、外部をもたない。つまりすべては神の内部である。ということは、すべては神の現れだということになる。スピノザ自…
録画しておいた「100分de名著 エチカ」の一回目を視聴した。 それによると、スピノザは汎神論を唱えていたのだという。神は絶対的で、無限で、外部をもたない。つまりすべては神の内部である。ということは、すべては神の現れだということになる。スピノザ自…
前回記事(「シューベルト」は‥)では、言葉というのは我々にとって単なる記号以上のものであること述べた。つまり、言葉には何らかの相貌(アスペクト)つきまとうということである。ウィトゲンシュタインは言葉のアスペクトというものを非常に重要視してい…
前回記事(「シューベルト」は‥)では、言葉というのは我々にとって単なる記号以上のものであること述べた。つまり、言葉には何らかの相貌(アスペクト)つきまとうということである。ウィトゲンシュタインは言葉のアスペクトというものを非常に重要視してい…
タイトルの文言は「言葉の魂の哲学」(古田徹也)の中に、ウィトゲンシュタインの言葉として紹介されていたのだけれど、とても腑に落ちる言葉だと感じた。 私はあるとき新聞のコラムで「ウィトゲンシュタイン」という名を知った。その時は20世紀を代表する哲…
タイトルの文言は「言葉の魂の哲学」(古田徹也)の中に、ウィトゲンシュタインの言葉として紹介されていたのだけれど、とても腑に落ちる言葉だと感じた。 私はあるとき新聞のコラムで「ウィトゲンシュタイン」という名を知った。その時は20世紀を代表する哲…
タイトルの文言は「言葉の魂の哲学」(古田徹也)の中に、ウィトゲンシュタインの言葉として紹介されていたのだけれど、とても腑に落ちる言葉だと感じた。 私はあるとき新聞のコラムで「ウィトゲンシュタイン」という名を知った。その時は20世紀を代表する哲…
有名な脳学者である養老孟子先生が「進化論は科学ではない。反証不可能だからだ。」とどこかで述べているのを知って、驚いたことがある。私にとってダーウィンの進化論は科学の神髄である。これが科学でなかったら科学というものはない、くらいに思っていた…
有名な脳学者である養老孟子先生が「進化論は科学ではない。反証不可能だからだ。」とどこかで述べているのを知って、驚いたことがある。私にとってダーウィンの進化論は科学の神髄である。これが科学でなかったら科学というものはない、くらいに思っていた…
進化論について語る際に、「高い木の葉っぱを食べるためにキリンの首は長くなった」式の説明がされることがままある。しかし、これではダーウィンの思想は捻じ曲げられてしまう。 「~のために」というのは背後になんらかの意思が働いているかのような表現だ…
進化論について語る際に、「高い木の葉っぱを食べるためにキリンの首は長くなった」式の説明がされることがままある。しかし、これではダーウィンの思想は捻じ曲げられてしまう。 「~のために」というのは背後になんらかの意思が働いているかのような表現だ…
スティーブン・ジェイ・グールドは世界的な古生物学者でもあるが、素晴らしい科学エッセイの書き手でもある。約30年前くらいから私は彼の大ファンで、彼の著書はほとんど目を通している。私が推薦委員なら、間違いなく彼をノーベル文学賞に推薦した。全世界…
スティーブン・ジェイ・グールドは世界的な古生物学者でもあるが、素晴らしい科学エッセイの書き手でもある。約30年前くらいから私は彼の大ファンで、彼の著書はほとんど目を通している。私が推薦委員なら、間違いなく彼をノーベル文学賞に推薦した。全世界…
存在を「世界」という絶対的地平でとらえるのではなく、それぞれの「意味の場」においてとらえるというのは一見説得力がありそうに見える。そうすると、大抵のものはなんらかの「意味の場」において、確実に存在すると言えるようになる。問題としたいのは、…
存在を「世界」という絶対的地平でとらえるのではなく、それぞれの「意味の場」においてとらえるというのは一見説得力がありそうに見える。そうすると、大抵のものはなんらかの「意味の場」において、確実に存在すると言えるようになる。問題としたいのは、…
何年か前から哲学界では新実在論というものが流行っているらしい。それで私も今、マルクス・ガブリエルの「なぜ世界は存在しないのか」という奇妙なタイトルの本を読んでいる。 デカルトはすべてを疑うということを徹底した結果、とうとう「今自分は夢見てい…
何年か前から哲学界では新実在論というものが流行っているらしい。それで私も今、マルクス・ガブリエルの「なぜ世界は存在しないのか」という奇妙なタイトルの本を読んでいる。 デカルトはすべてを疑うということを徹底した結果、とうとう「今自分は夢見てい…
あるSNSでいじめについて議論されていたのだが、 そのなかで「学校に自動小銃を持った警官を配置」するというような極論が出てあきれてしまった。不条理を一挙に解決したいという気持ちは分からないでもないが、力で子供たちを制圧するという発想そのもの…
あるSNSでいじめについて議論されていたのだが、 そのなかで「学校に自動小銃を持った警官を配置」するというような極論が出てあきれてしまった。不条理を一挙に解決したいという気持ちは分からないでもないが、力で子供たちを制圧するという発想そのもの…
前回記事「言葉によって世界を認識するのか?」に対して、ある人から次のような意見を頂いた。 【 問題は、「非言語的な世界の受容」という言葉が指示している事態を、言語なしでは、判断という形式に構成することができない、ということではないでしょうか…